診断・治療・手術までの流れ

診断・治療・手術までの流れ

平成 25 年の年間手術件数は 1,176 件で、手術までの流れと主な手術件数は以下のとおりです。

I.当院の診断・治療・手術までの主な流れ

外来担当医(整形外科専門医)により入院加療の必要性についての説明があります。

入院当日、MRI・レントゲン等の検査をおこない、翌日の合同カンファレンスで治療方針の検討をおこないます。

カンファレンスの結果を踏まえ、更に必要と思われる検査をおこなって主治医、専門医が診断をおこない、手術療法・保存療法(リハビリや安静)・薬物療法などについて、患者さん(ご家族)へ説明をおこない、治療法の選択をしていただきます。

手術療法になった場合は、手術当日もう一度合同カンファレンスで手術の適否や手術法、術後の方針などについて十分な検討がなされた上で手術がおこなわれます。

手術終了後は、術直後の状態について院長以下医師全員で術後回診をおこない術後のチェックをおこないます。

翌朝の合同カンファレンスで、手術結果の報告と今後の治療方針等について再度検討し、患者さん(ご家族)への説明をおこなっていきます。

※合同カンファレンスとは、医師(全員)・理学療法士(全員)・作業療法士・総看護師長、放射線技師、手術担当看護師などでおこなわれる症例検討会のことです。

▼合同カンファレンスの様子
合同カンファレンス

II.当院でおこなわれている主な手術方法

  1. 関節手術(外傷、関節の専門整形外科医が執刀)
    1. 人工股関節置換術
    2. 変形性股関節症、関節リウマチ、大腿骨頭無腐性壊死などに対し人工股関節置換術をおこなっています。詳しくは こちら →人工股関節の手術

    3. 人工膝関節置換術
    4. 関節リウマチ、変形性膝関節症等で、水がたまり、膝がピンと伸びにくいかたにに対しておこなわれます。
      入院期間は約1カ月間です。手術をしても正座はできませんが、歩くことは楽になります。詳しくは こちら →人工膝関節の手術

    5. 高位脛骨骨切り術
    6. 変形性膝関節症の方で、人工膝関節をするほど痛んでいない関節に対しておこないます。「蟹股」(足がO脚になっている)を治す手術です。手術をして半年もすれば水はたまらなくなります。

    7. 膝半月板手術、靱帯修復術
    8. 膝を捻挫して半月板が傷んだときは内視鏡で悪いところを削ります。入院は数日ですみます。
      ジャンプの着地に失敗して前十字靱帯が切れると、内視鏡で手術をします。入院は1カ月間ほどです。半年もすればスポーツができます。

    9. 肩関節鏡視下手術
    10. 肩関節の腱板といわれる筋肉の付着部の損傷等に対して、内視鏡を使った鏡視下での修復術を行います。従来は大きく切開して手術をしていましたが、鏡視下で行うことにより、患者さんへの負担が少なく確実に機能が再建できるようになっています。詳しくは こちら →肩関節鏡視下手術

  2. 脊椎手術(脊椎・脊髄の専門整形外科医が執刀)
  3. 臨床症状と画像検査(MRI検査、単純XP)を基に診断をおこない、手術療法か保存療法かを適正に判断して、手術療法が必要であれば、脊髄造影や神経根ブロック、造影MRIなどの詳しい検査をおこなって、責任病巣(痛みや麻痺の原因)(高位や範囲)を特定してから手術方法を選択していきます。

    1. 頚椎椎弓形成術(脊柱管拡大術)
    2. 日本で開発されたすばらしい手術方法です。手や足の麻痺が軽くなります。輸血は必要ありません。詳しくは こちら →頚部脊柱管拡大術

    3. 頚椎前方固定術
    4. 責任病巣が1椎間だけの場合、頚椎が不安定な場合に、首の前を切って悪いところの椎間板軟骨をとりだして、そのあとに自分の腸骨からとった骨を移植します。

      (li>腰椎椎間板ヘルニア摘出術

      背中側に 5cm 以下の切開で、顕微鏡を使って手術をします。手術時間は 30 分内外で終わります。詳しくは こちら →椎間板ヘルニアの手術

    5. 腰椎椎弓切除術
    6. 腰部脊柱管狭窄症に行います。こういうかたは背骨が固いので、背中を 20cm ぐらい切って、エア・ドリルを使用しないときれいにとれません。多椎間にわたることが多く、手術時間も1時間前後かかります。

    7. 腰椎後方固定術
    8. 腰の骨がグラグラしているときに行います。背中の凸凹した骨を削って、なめらかにして腰の骨を移植します。これがひっつくまでギプス・コルセットが必要です。

  4. 骨折手術 (外傷、関節の専門整形外科医が執刀)
  5. 上肢、下肢を中心に幅広い骨折外傷に対し、個々に適した治療法を選択します。早期離床・早期社会復帰を目指しています。早期社会復帰に手術をした方がよいようなら、よく説明して納得していただいて手術方法をとります。特に高齢者の大腿骨頚部骨折に関しては外傷以前のADL(日常生活動作)などを考慮して、人工骨頭置換術や骨接合術などの適正な手術法を選択します。

    1. 人工骨頭置換術
    2. 大腿骨頚部骨折(モモのつけねの骨折)は、人体の中でもっとも骨のつきがわるく、骨がついても骨頭壊死という合併症が約 1/3 に起ります。そのため高齢の方には骨をつけることをしないで、ちょうどむし歯を抜いて入れ歯にするように人工骨頭を挿入します。手術をした翌日から歩行器などで歩くことができます。

    3. 大腿骨転子部骨折骨接合術
    4. これは非常に痛い骨折です。できるだけ早く手術をします。切った痛みは一晩はありますが、手術をしたとたんに骨折の痛みはとれます。日本で開発された器具を使って手術をします。手術の翌日ぐらいから歩くことができます。

    5. その他観血的整復術
    6. 1日も早く足をついて歩けるように工夫をして治療を行います。

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