下腿の骨折後の腫れについて

【質問-1】

「30代女性です。事故で右II、III、IV中足骨(足の甲の骨)を開放性骨折し、手術後1ヵ月以上経過して、まだ、足首が腫れ、踵も痛く夜になると足全体が痛みます。病院に行っても、腫れるのはしかたがないから、痛くても歩け歩けと言われます。シップと痛み止めをもらうだけでリハビリもない状態です。本当に痛くても歩いて治すしかないのでしょうか?」

【回答-1】

けが(第II、III、IV中足骨開放骨折)によって、キズは足の甲(足背といいます。)にできていたものと思います。心臓の力によって趾(あしのゆび)先まで行った血液(動脈血)は、主に足背の静脈を通って(静脈血)心臓へ帰っていきます。足背にキズがあったり、ギプスを巻いている間に足首や趾を動かさなくなったりしたために、静脈やリンパ液のもどりが悪くなって腫れているのです。(廃用性 disuse による浮腫といいます。)この静脈やリンパ液の還流をよくするためには、

 ・関節をよく動かすこと(筋肉を使う)
 ・皮膚に刺激を与えて血管にも刺激を与えること

です。このためには足首や趾に力を入れて動かす。とくに風呂に入ったり、風呂あがりに足を宙に浮かせて、足首や趾をのばしたり、上に向けたり、グッと力を入れること(歩くこととはちがいます。)、そして血管に刺激を与えるために、風呂で足をぬくめて、冷たい水道水をかけること・・・ぬくめる→水道水→ぬくめる・・・をくり返してみてください。
歩いて痛いのは、けがのためでもありますが、ギプスを巻いたあとのためと思います。これも風呂に入った時、痛いところをよくさすって、歩いて、段々に慣らしていってください。

【質問-2】

「中学生の男子です。事故で右足下腿を骨折しました。ギブスを、大腿骨から足の甲の所までしています。2週間以上経過していますが、今でも時々痛みがあり、どこか悪いところがあるのか心配です。よろしくおねがいします。」

【回答-2】

中学生といえば、手術をするか、手術をしないかの境目です。(骨癒合の割合、社会復帰を考えて)ギプス固定されているのですから、手術をしないで普通のように治ると判断されたのでしょう。今の痛みはギプスによるものです。

 ・ ギプスがゆるくなって、ギプスの中で骨折部がわずかに動いて痛い。
 ・ ギプスによってあたりができて、その部分が痛い。
 ・ ギプスによって右足(下腿といいます)がしめつけられたようになって、下腿から足部にかけて血液の循環が悪くなって痛い。
 ・ 足を下に下げるので、血の還りが悪くなり腫れることで、足全体を押さえつけられたようになって痛い。
ことなどが考えられます。

趾の痛み、ハレ、蒼白、ジンジンしたしびれ、動きが悪い、触ってわかりにくいなどの症状があれば、すぐ医療機関に行ってください。これらの症状を防ぐためには、なるべく足を高くしておいてください。休むときには2、3枚の座布団の上に足を置いてみてください。また、ギプスから外に出ているところ(趾)を曲げたり、のばしたり、ギプスを巻いた下腿に力を入れて宙に浮かせる練習などをしてください。その他にはギプスを巻いたまま膝をピンと伸ばそうとして、膝に力を入れる練習もしてみてください。