病気のQ&A

病気のQ&Afaq

整形外科の病気についての質問に、竜操整形外科の医師がお答えします。

5170:子供の足首の剥離骨折について

2021/06/19更新
6歳の子供が去年の年末に階段で転び右足首外果骨折(剥離骨折)と言われサポーターで1ヶ月固定し治りました。

今年の2月に遊具で踏み外し今度は左足首外果骨折でこの時はギブス1ヶ月固定でした(かなり痛がっていました)。

そして今月足首をひねりまた右足首外果骨折と言われサポーター固定になりました。

調べると子供の剥離骨折はよくあることのようですが、半年で3回も怪我をしたので何か病気など調べてもらった方がいいのでしょうか?
主治医の先生は何回もケガする子もいるし成長につれケガしなくなりますと言われました。

また、同じ骨折でもギブス固定やサポーター固定と異なるのが心配です。
今回痛みもあまりなくエコーとレントゲン診断でサポーター固定になりましたが、ギブスをせずサポーターでもちゃんと治るのでしょうか?
 
(6歳 女性)

回答

足首の関節は骨(うち、外の"くるぶし"と、関節の中の距骨)、スジ(靭帯)、関節の袋(関節包)で
"ねんざ"などでの外力を防ぐ構造になっています。
そこにねんざなどの大きな外力が加わると骨折が起こること以外でも関節を支える靭帯(スジ)、
関節包(関節の袋)が"ちぎれる"(断裂)することもあります。これが捻挫です。
断裂した靭帯や関節包を治すには、足首を動かしているとなかなかひっつきません
(はれ、痛みが続きます)。
従って、治療は足首を動かさないように固定(ギプスあるいはそれに準ずる方法)するのが
一般的な治療法です。
剥離骨折をともなっているとのことですが、これは靭帯の起始部(または付着部)は、ちょうど草が
土中に根を張っているように、骨の中に根をはっていて、靭帯が引っ張られると草の根が土ととも
に抜けるように、靭帯が骨をともなって切れた状態です。
これが剥離骨折ですが、治療は靭帯断裂と同じように行います。

捻挫の治療は、靭帯の断裂の程度によって行います。
軽度:靭帯が少し伸びた状態
中等度:靭帯が部分的に切れた状態
重度:靭帯が完全に切れた状態
と分けて治療法を選びます。
軽度の捻挫なら、包帯固定をする程度、
中等度なら少し固い包帯をする程度(時にはギプス固定)
重度なら、ギプス固定または手術
ということになります。

質問者のお子様の場合
去年の年末の捻挫は剥離骨折をともなっていて「軽度」または「中等度」と診断されたものでしょう。
今年の2月のケガは外果骨折とのことですから、骨折の本格的なギプス固定を行われたものでしょう。
今月の右足首のケガは軽度または中等度の捻挫と診断されたのでしょう。
半年間に3回も捻挫されたことが気になるようですが、活発な子どもさんではよくあります。
主治医のおっしゃる通りだと思います。

(令和3年6月18日)