病気のQ&A

病気のQ&Afaq

整形外科の病気についての質問に、竜操整形外科の医師がお答えします。

5204:足首の抜釘手術について

2021/07/30更新
1年2ヶ月前に、右足首を骨折しました。主治医からは、プレートとボルトで固定してありますが、抜釘の必要はない。と言われました。
ですが、ふと違和感を感じることがあり、この違和感に慣れることもないだろうと思っています。再度、抜釘手術について主治医と相談したところ、やはり抜釘手術は必要ないと言われました。プレートは足を触っても皮膚に触れていないから、抜釘手術をしたからといって今ある違和感がとれる保証はないとのこと。さらには、癒着した神経を傷つけるので、手術後に足の動きそのものに違和感を感じる可能性があるとおっしゃっていました。
現在30代前半で、もうすぐ1歳の息子がいます。妊娠初期の手術だったので、当時は抜釘は考えていませんでしたが、手術は日帰りで行うということなので、子育てに影響もなさそうです。抜釘手術のリスクは確かに怖いです。
抜釘した場合、神経を傷つけるとどのような症状がでるのでしょうか?
また、このまま抜釘手術はしないほうがいいのでしょうか?
(34歳 女性)

回答

抜釘について、私の考えを申し述べます(私は整形外科医になって62年経過し、約15年間勤務した。
大学病院で主に骨折の治療と人工関節を担当していました)。
まず、高齢者の方は、また痛い目にあうことがないようにそのままで明らかな障害がある場合以外は
抜釘はおすすめしていません。
外国(欧米)では、抜釘は原則として行いません(恐らく医療費が高額なため)。
今、質問者の体内に入っている金属はチタン合金によるものと思います。チタン合金(とくにチタン)は
生体に毒性がないものと信じられています。しかし、チタン合金が骨折治療や人工関節材料として使用
されだして30年間ぐらいしか経っていません。これが50~70年間も体内で毒性(とくに向癌性)が無い
という証明はされていません。とくに現在使われているチタン合金の中のアルミニュームとバナジウムの
体内反応については、まったくわかっていません。
30歳代とお若いのですから、出来たら抜釘した方がより安全のような気がします。
もう一度、主治医に相談してみて下さい。
(令和3年7月29日)