大腿骨頭壊死と一過性骨頭萎縮の違いについて
2014/11/20更新
【質問】
「回り回って、大学病院を紹介して頂き、大学病院の股関節の専門の先生に、MRI等を診て頂きましたが、レントゲンを定期的に撮り様子を診るしかないのことでした。入院もしたこともなく、大きな病院にもかかったことが無かったので、頭が真っ白になり、その場で、先生に質問をするのを忘れてしまって、以上の回答しか分からい状態で反省し、次回が2か月後のことで、殆どお会いすることが出来ないので、問い合わせも出来ず悩んでおります。 MRIには、片側股関節部にT1で黒く影があり、T2では、あまり影はなく、もう一枚の真っ黒の画像では、白くなっていました。(レントゲンは、正常のことでした) 現在は、左お尻の後ろが、座っていると、ビリビリして、シップを貼らないと痛くて我慢できません。また、30分ぐらい歩くと、足が痛くなり、変な歩き方になり、夜も痛みます。2日程、十分休めば、痛みはかなり良くなります。 大腿骨頭壊死症と一過性大腿骨頭萎縮症の症状の違いが、完全に分かる方法を教えて下さい。」【回答】
【大腿骨頭壊死】と【一過性骨頭萎縮】のちがいを私の理解している範囲で比較します。大腿骨頭壊死 | 一過性骨頭萎縮 | |
原 因 | 不明の場合もあるが、 多くはアルコールあるいは薬物 (ステロイド、ホルモン)あるいは ある種の疾患。 潜水に従事する人。 |
明かな誘因なく痛みと跛行 |
発生頻度 年 齢 |
男:女=2~3:1 青・壮年期に発生 両側性 約50% |
妊娠後期の女性 中年男子 |
発 症 | 足を踏み外したような軽微な外傷 で痛みを覚えるようなことがある が、このときはすでに発症してい る。 |
原因なく痛みと跛行 |
X線像 | 超早期以外は診断可能。 (骨頭の陥没、関節裂隙の開大) 8~10%で上腕骨頭などにも。 |
骨萎縮像 数ヵ月でもとにもどる。 |
MRI | 発症後2~3ヵ月もすると明かな 壊死部に特異的な所見がある。 |
骨頭から頚部にかけてびまん性の 低信号。 |
予 後 | 進行する。 | 数ヶ月で症状改善。 |