肩関節の疾患では、肩関節の痛みと可動域低下(関節の動きの低下)により、日常生活、例えば、更衣、棚の上の物を取ったり、上げたりするにも不便であり、疾患によっては夜間就眠も妨げる痛みがある。
日本では、昔から50歳くらいに好発する肩の痛みと可動域低下を“五十肩”といってきた。このいわゆる五十肩の中で、腱板断裂や石灰化腱炎などの病態が順次明らかになり、これらを除いた肩の痛みと肩関節可動域低下の疾患をいわゆる五十肩、凍結肩(frozen shoulder)と定義されている。
症状は、
と経過し、6ヵ月から1年間で治療する。
疼痛で発症し、肩を動かす、例えば更衣、寝返りで痛みが出て、更衣などの動作が困難となる。痛みは、安静時痛、夜間痛が生じ、肩関節の動き(可動域)が悪くなり、更衣などの動作に困る。しかし、夜間痛は石灰化腱炎の方がはるかに高度である。
痛みと肩関節可動域低下、肩関節部の圧痛、肩関節の可動痛によって容易に診断できる。
いわゆる五十肩では特徴的な所見はない。関節周辺の石灰化像の有無の所見が必要である。
腱板の損傷の診断に有用である。
肩関節の安静
三角布の使用もありうる
薬物治療
消炎鎮痛剤
ヒアルロン酸の関節内の注射
運動器リハビリテーション
肩関節の拘縮がみられたら、コッドマン体操などの可動域訓練が必要である。