竜操整形外科病院

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手術

UKA
人工膝関節単顆
置換術

2023年
治療実績

25

人工膝関節単顆置換術について

膝関節には体重を支える面が膝の内側と外側にありますが、どちらかだけが変形していることがあります。ほとんどの場合が内側ですが、このような場合はあまり痛んでいない外側を温存して、内側の面だけを人工物にとりかえる手術があります。これが人工膝関節単顆置換術:UKAといわれるものです。

手術前
手術前
手術後
手術後

人工膝関節置換術

  1. ①はじめに

    人工膝関節の手術は、長期にわたり「痛くない膝」を獲得するために、行なわれる手術です。人工股関節の手術と同じように、膝関節疾患の治療としては最後の手術というべき手術です。膝関節の治療法には、薬物療法(消炎鎮痛剤、ヒアルロン酸製剤などの関節内注入など)、装具療法(楔状足底板、支柱付装具など)、リハビリテーション(筋力訓練、歩行訓練、日常生活指導など)などの保存的療法と手術療法(関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術、人工関節置換術など)があります。変形が高度で、ある年齢(だいたい70歳以上)に達した方で、痛みが高度なために日常生活が著明に制限されている場合で、十分な保存的治療にもかかわらず、その効果がない場合には、当院では人工膝関節置換術をお勧めしています。

  2. ②人工膝関節の効果

    人工膝関節置換術の効果は、除痛効果です。「痛くない膝」が獲得できます。手術後の膝関節の可動域(膝の動く範囲)は、一般的には100~130°曲がります。そして、日常生活に必要な膝関節機能の回復が得られます。

  3. ③手術方法

    人工膝関節の手術は、膝関節の前面に切開を加え、大腿骨・脛骨・膝蓋骨を人工膝関節の形状に合わせて骨切りを行ない、金属・ポリエチレンなどで関節面の置換を行ないます。

  4. ④リハビリテーション

    手術した翌日よりリハビリが開始になります。状態により車いす移動、歩行器での歩行を行います。個人差はありますが、術後4週間で退院となり、ほとんどの方が杖1本で帰ることが出来ます。

  5. ⑤手術の成績

    除痛効果は非常に安定しています。10年後も大多数の方が問題なく生活されています。

  6. ⑥手術後の注意点

    人工膝関節は、あくまでも人工物です。長期間使用するためには、手術後の定期的な検査が必要です。手術後の機能訓練・日常生活動作などについては、医師の指示を守ってください。また、異常を感じたときには、直ちに医師の診察を受けていただくことが必要です。

  7. ⑦人工膝関節手術の問題点(合併症)

    細菌感染、人工膝関節のゆるみ、人工膝関節の破損などがあります。 このような場合には、合併症の治療が必要です。時には、人工膝関節の抜去、再度の人工膝関節置換術が必要となることがあります。 また、用いた人工材料(金属・ポリエチレンなど)による、生体への影響が生じる可能性があります。 詳しくは担当医にお尋ねください。

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